Featured image of post 【ポケモン】ダイパの公式音源データをダウンロードしてサントラ化

【ポケモン】ダイパの公式音源データをダウンロードしてサントラ化

目次

おしらせ

2022年5月31日をもって、音源データの配布は終了になりました。

記事中のリンクから飛んでもルクシオ(404 Not Found)になります。

せっかく書いた記事をポイしちゃうのはもったいないのと、タグ付け方法の解説としては意味があるのと、記念で、この記事は残しておきます。

はじめに

Nintendo Switch用ソフト「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」と「Pokemon LEGENDS アルセウス」が発売されました。

それを記念して、それぞれのルーツと言えるNintendo DS用ソフト「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のゲーム内音源データが公式に無料(条件あり)配布されています。

しかし、配布されている音源データはタグ情報のついていない素のwavファイルのため、スマホや音楽プレーヤーで聴くときに不便です。

そのため、wavファイルをmp3やflacに変換し、タグ情報を付け、サウンドトラックとして利用しやすいようにしていきます。

一つ一つの作業を丁寧に書いているので、パソコンの作業になれている人にとってはクドいかもしれません。すみません。

必要なもの

筆者はWindows10で作業しています。

他の環境での作業については分かりませんが、同じようなソフトを使えばできると思います。

ブラウザ

JavaScriptを実行できれば何でもいいです。

Chromeとか。

fre:ac

Windows、macOS、Linuxに対応する、オーディオファイルのファイル形式を変換するフリーソフトです。

自分のデバイスに合ったものを以下からダウンロードしてください。

Mp3tag

音楽ファイルのタグ情報を編集するためのソフトです。

Windows版はフリーで使用できます。

Mac版は有料ですが、7日間のトライアル期間があるようです。

以下からダウンロードします。

手順

音源のダウンロード

Pokemon DP Sound Libraryのダウンロードページに行きます。

ガイドラインをしっかり確認します。

今回はサウンドトラックとして個人で聴くことが目的なので、ガイドラインで認められた範囲に含まれます。

下部の「DOWNLOAD PAGE」をクリックします。

利用規約が表示されるので、最後まで読んだあと「利用規約に同意する」のチェックボックスをチェックし、次へをクリックします。

想定する利用用途の質問が表示されます。

「音楽として鑑賞したい」的な項目がないので、「その他」でいいと思います。

自分の用途に合うものを選び、その下の「回答する」をクリックします。

音源をダウンロードする画面が表示されます。

曲ごとにダウンロードしたり、ディスクをzipでまとめてダウンロードすることができるようになっています。

しかし、ダウンロードすると「曲名.wav」のような名前で保存されてしまうので、あとでトラック順に並べてタグ付けするときにとても困ります。

それを防ぐために、JavaScriptを使って1曲ずつ順番にダウンロードし、ファイルを更新日時で並べることでトラック順にします。

ダウンロードの前に、ブラウザの設定を確認します。

ブラウザの設定のダウンロードの項目を確認し、ダウンロード毎に保存場所を確認しないように設定します。

100以上のファイルをダウンロードするため、これをオフにしておかないととても面倒くさいことになります。

Ctrl + Shift + iキーを押してブラウザの開発者画面を開きます。

以下のような画面が表示されるので、「コンソール」をクリックします。

>があるところに以下のテキストをコピー&ペーストして、Enterキーを押します。

function sleep(waitMsec) {
  var startMsec = new Date();
  while (new Date() - startMsec < waitMsec);
}

for(var i=0;i<=150;i++){
  document.querySelectorAll(".downloadCompleteTrackListRightDownload")[i].click()
  sleep(1500);
}

ダウンロードが開始されます。

最後の曲の「エンディング.wav」がダウンロードされるまで待ちます。

ダウンロードが完了したら、ダウンロードフォルダを開きます。

右クリックから最新の状態に更新し、並べ替えで更新日時の昇順にします。

ダウンロードしたファイルが全部で149曲あり、、上が「オープニングデモ.wav」、下が「エンディング.wav」になっていることを確認します。

ダウンロードした149曲をすべて選択し、右クリックから「名前の変更」をクリックし、「song」と入力します。

149曲すべてのファイル名が「song (1).wav」から「song (149).wav」に変更されます。

ファイル形式の変換

wav形式のままだと、音楽アプリが再生やタグの表示に対応していないことがあるので、ファイル形式を変換します。

今回はmp3形式に変換します。

fre:acを起動します。

mp3に変換したいので、選択エンコーダを「LAME MP3 Encoder」に設定します。

選択エンコーダの右の黄色い歯車アイコンをクリックすると、エンコーダの設定画面が開きます。

プリセット使用のところを「Extreme」に設定し、OKを押します。

出力先の右の「参照」から、変換したmp3ファイルをどこに保存するか設定できます。

今回は、デスクトップにdp_soundtrackフォルダを作成し、そこに保存します。

「song (1).wav」から「song (149).wav」にリネームされた149個のファイルをすべて選択し、fre:acへドラッグ&ドロップします。

上部の▶ボタンをクリックすると、エンコードが開始されます。

リストが空になるとエンコード完了です。

先ほど指定した場所にファイルが149個あることを確認してください。

タグ情報の付加

音楽プレーヤーやアプリで曲情報やアルバムアートが表示されるように、タグ情報を付加していきます。

Mp3tagを起動します。

エンコードされた149個のファイルをすべて選択して、Mp3tagにドラッグ&ドロップします。

上から「song (1)」~「song (149)」の順番になるように、表示→並び替えからタイトル順に設定します。

以下のファイルをダウンロードします。普通にクリックするとブラウザで表示されてしまうので、右クリックから「名前を付けてリンクを保存」から.txtファイルとして保存してください。

dp_tag.txt

Mp3tagのリスト内の149個のファイルをすべて選択し、「変換 → テキストファイル-タグ」をクリックします。

以下のようなウィンドウが表示されます。

「ファイル名の文字列規則もしくはファイル指定」で、先ほどダウンロードしたテキストファイルを参照します。

「文字列規則」に、以下のテキストをコピー&ペーストします。

%title%  -  %artist%  -  %albumartist%  -  %album%  -  %track%  -  %discnumber%  -  %year%  -  %comment%

アルバムアートの付加

リスト内の149個のファイルをすべて選択し、「タグを取得 → Cover Art → MusicBrainz」をクリックします。

以下のようなウィンドウが表示されます。

「アルバム」はそのまま、「アーティスト」を空にした状態で次へをクリックします。

「ニンテンドーDS ポケモン ダイヤモンド&パール スーパーミュージックコレクション」を選択し、次へをクリックします。

OKを押します。

ファイル名の変更

今のままだとファイル名がわかりにくいので、ディスクナンバー、トラックナンバー、タイトルを使ってファイル名をわかりやすく変更します。

リスト内の149個のファイルをすべて選択し、「変換 → タグ-ファイル名」をクリックします。

「文字列規則」に、以下のテキストをコピー&ペーストします。

%discnumber%-%track%-%title%

OKを押すとファイル名が変更されます。

完了

タグ付けが完了しました。

スマホや再生機に音楽を移動させて、タグが機能しているかどうか確認しましょう。

うまく機能しないときは、手順に間違いが無いか確認しましょう。

スマホや再生機でのトラック順が正しくないときは、Mp3tagで全選択、自動ナンバリングウィザードでトラックナンバーを1~149にしてみると直るかもしれません。

おわりに

記事内で不明なことがあれば、MateBookerM3までDMを送っていただくか、プロフィールにあるDiscordまでご連絡お願いします。

筆者がポケモンを最初に遊んだのは、小学生の頃でした。

はじめて遊んだポケモンが、ダイパでした。

ガキの頃のことなんて全然覚えてないのに、音楽は聴くと当時を思い出すような感じがして、なんだか懐かしくて不思議な感じがします。

どうでもいいな、うん。

以上です、おわり。

Hugo で構築されています。
テーマ StackJimmy によって設計されています。